CO2排出量の削減(カーボンニュートラルの取組)
取り組み状況
- 当社は環境方針の中長期課題として、温室効果ガス(GHG)の一部であるCO2削減に関し、2021年度までは「2030年までに2013年比30%削減(原単位)」という目標設定でしたが、2021年の政府削減目標の上方修正や社会情勢を勘案し、カーボンニュートラル推進会議を2021年下期より発足し再検討いたしました。
- 2022年度環境方針より目標は、「2013年度比2030年度50%削減を中期目標に2045年度カーボンニュートラルを目指す(総排出量)」としました。
- 従来は原単位のみの目標設定でありましたが、総排出量も含めた目標としたことで、より確実な改善成果が求められます。2022年度までの実績は以下のグラフのとおりです。
- 長野工場・岐阜工場は経済産業省の省エネ法定期報告書(原単位ベース)で、Sクラス(省エネ優良事業者)の評価を2021年実績まで8年連続で獲得しています。
- 2022年度は、省エネ改善の強化、太陽光発電の設置・稼働、非化石証書の購入開始、一部製品の需要低下等があり、CO2総排出量20%削減目標に対し23%削減を達成しております。
- 各事業所で「環境保全会議」を開催し、工場インフラ・製品・生産設備などの電力や燃料関係の具体的な改善アイテムを抽出し、CO2排出量削減に取り組んでいます。
- また、改善アイテムは「全社環境保全会議」で共有し、当社グループ全体で成果が出るように改善促進に注力しています。
カーボンニュートラルの取組について
- 当社ではカーボンニュートラルの取組対象を現在はスコープ1・スコープ2としています。工場毎に2045年までの削減計画を作成し、「どのタイミングで何をするか」を明確にして取り組んでいます。また工場毎の原単位改善と並行して「CO2削減マスタープラン」に改善アイテム・CO2削減量・改善担当・改善費用・日程計画などを個別アイテム化して改善を推進しています。
- しかし、いくら改善しても電気や燃料の使用をゼロにする事は不可能です。このため非化石割合を増やす手段として太陽光発電の導入や非化石証書・Jクレジットの購入も経営の承認を得て並行で進めています。
具体的取り組み事例
事例1 燃料改善によるCO2削減
工場周辺に天然ガス配管が整備されたことを機に、冬季暖房・表面処理ボイラー燃料等に、CO2排出係数の低い天然ガス転換を実施。
CO2削減効果・・・ 27%削減
事例2 鋳造工程の溶解電力費削減によるCO2削減
高周波溶解炉に使用するコイルを通電効率の高いコイルに変更、節電に成功。
CO2削減効果・・・ 年間81トン削減
事例3 照明のLED化による電力・CO2の削減
CO2削減効果・・・ 年間55トン削減
事例4 太陽光発電への取り組み
- グループ会社のTPRトータルサービス(株)で太陽光発電事業を実施中
- 工場屋根を使った自家消費型太陽光発電
岐阜工場は2024年1月より稼働開始予定
(発電量)MAX333.3kW
事例5 非化石証書(価値)の購入
- 長野工場・・・2022年度より中部電力より「非FIT非化石証書」を2013年度電力の30%分購入
- TPR工業・・・2022年度より東北電力から「やまがた水力プレミアム」を総電力の5%分購入
TPR工業株式会社の太陽光オンサイトサービス利用のご紹介動画(動画作成元:東北電力株式会社様)
※動画の3分10秒よりTPR工業株式会社のご紹介