シリンダライナとは?

シリンダライナ

シリンダを構成するためにエンジンブロックにはめ込まれる円筒であり、エンジンの内部を構成する重要機能部品の一つです。
日本ではシリンダライナ(Cylinder Liner)と呼ばれる場合が多いがシリンダスリーブ(Cylinder Sleeve)と呼ぶ国(会社)もあります。

シリンダライナの3つの機能

機能1 摺動面形成

機能1 摺動面形成

バルブの着座時にしっかりと保持し、バルブとバルブシートの間から圧縮機体、燃焼ガスがマニホールドへ漏れるのを防ぐ。

  1. 耐焼付性が高いこと。
  2. 自身の摩耗が少ないこと。
  3. 相手ピストンリングの摩耗が少ないこと。
  4. 潤滑油消費が少ないこと。

機能2 伝熱

機能2 伝熱

同時にバルブとシリンダヘッドの摩耗を低減する。

機能3 気密保持

機能3 気密保持

圧縮気体、燃焼ガス圧が外部へ漏れるのを防ぐ。シリンダ内で発生する高圧・高熱によって変形しにくいライナが必要。

エンジンのシリンダ壁は高温・高圧かつピストンリング・ピストンが高速摺動しており、特にトラック・バス用エンジンでは長寿命が要求されるためシリンダー部のみ耐摩耗性の優れた鋳鉄材シリンダライナを使用しています。また、近年はエンジン軽量化の為、エンジンブロックを鋳鉄製からアルミ合金製に変わってきていますが、シリンダ内周の摺動面としてアルミ合金の直摺動は運転中の変形や摩耗性が今一歩であることから、鋳鉄製のシリンダライナを鋳ぐるんだアルミダイキャストブロックが主に使われています。

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